あ行
イスタニア騎士団
イスタニア国王の指揮下に置かれた軍組織の一つ。
8つの小騎士団から構成される騎士団で、各騎士団がイスタニア王国の8つの方面(北・北東・東・南東・南・南西・西・北西)の守護を担当する。
各騎士団のトップには8人のマスターが君臨し、以下、プラチナ騎士・ゴールド騎士・シルバー騎士・アイアン騎士・ブロンズ騎士の序列で組織の階級が構成されている。
イスタニア騎士団入団試験
騎士団に入団するための試験。
合格するとイスタニア国王から正式に騎士として認められ、土地(封土)とその領主権が与えられる一方で、イスタニア王国を守護するための義務を負うことになる。
合格の条件は明文化されていないが、一般的には各地方で行われる選抜試験を経た後、王都で行われる選抜者同士のトーナメントで優秀な成績を収めれば合格できると考えられている。
合格者は、ブロンズからアイアン階級に昇任した際に独自のドラフトシステムによって8つの騎士団に配属が振り分けられるが、有力と目されたものはブロンズの段階で既に配属が決定していることがほとんどだという。
エターナル火山
王国内で最も標高が高い活火山。
イスタニア暦123年に大噴火を起こし、その噴煙が王国全土の飢饉を誘発したとされている。イスタニア王国では霊峰とあがめられ、信仰を集めている。
王の剣・王の盾
イスタニア王の身辺を警護する近衛兵の部隊。全貌は明らかになっていないが、少数精鋭でマスターと同等の実力を持つ者も存在すると言われている。噂によれば騎士団寮の寮長を務めるポンぺオスはかつて王の剣に所属していたらしい。
王立大学
前王朝の第3代国王で「学問王」とあだ名されたエドワード王がイスタニア十二神を祭る神殿に自らの蔵書を寄付したのが始まりで、これが前身となる教育施設となった。
その後、紆余曲折を経てイスタニア王国第5代エグバート王の治世において元あった神殿を別の土地に移設する形で独立、イスタニア王国の庇護下に入ることで王立大学として正式に発足することとなった。
王立大学 金属研究所
元来、イスタニア王国では錬金術を研究が盛んであったが、錬金術は一つも成功することなく失敗に終わった。
しかし、その過程において副次的な発見がいくつかあり、次第にその活動内容が現在でいうところの化学を対象とするものに変質していった。
その錬金術の流れを汲む王立大学では、金属を対象とする研究が盛んである。特に本研究室では武器や防具として活用されるまでに至った「ルビウム」という金属を生み出すことに成功している。
近年の研究成果として、本研究室は「ルビウム」よりも強力な金属である鮮やかな青色の金属が生み出すことに成功しているが、大量生産の手法が開発されておらず、未だ実用化には至っていない。
か行
街道
イスタニア王都の「勝利の門」を起点として各地に伸びる陸上幹線道路。
その整備と治安維持は各地の騎士団および領主に委任されているが、一方で騎士団および領主は関所を設置する権利を持っており、そこで通行料を徴収して管理費用に充てることができる。
また、街道沿いに並木を植えること、1マイルごとに目印となるマイルストーンと休憩所を設けることが法によって定められており、旅行者の増加の要因となっている。
魔獣の増加および凶悪化に伴って各騎士団に所属する街道守備隊の被害が増加しており、深刻な問題となっているという。
グロース
王都の職人ギルドが発足させた慈善団体。
元々はなんらかの事情で保護者のいない児童を職人として養育し、「手に職をつけさせる」ことを目的としていたが、近年では戦争孤児などもその対象とするようになった。
また、かつて児童を悪質な環境下で強制的に長時間労働させたりする団体員が発覚するなど、組織本来の目的から逸脱する行為があったため、その会則が厳格化されている。
さ行
正規兵
イスタニア王国の正規兵。
王国直属軍に所属する者と各騎士団の麾下に所属する者がおり、魔獣駆除、反乱軍との戦闘、各都市の警備などの任務に従事している。
随時イスタニア王国各都市の役所などで募集が行われ、試験に合格することで採用される。
配属されると任務と並行して基礎的な剣術や格闘術を叩き込まれ、かなりの戦闘力を持つようになる。剣術では「王国剣法・一の太刀」「王国剣法・二の太刀」「王国剣法・三の太刀」、槍術では「王国槍術・二段突き」などの技がある。
石碑
イスタニア各地に見られる石碑。一説にはその土地土地における土着神を祭ったもので、土着神ゆかりの物語が描かれているというが、俗説に過ぎない。
文字と共に絵が彫られているが、解読できておらず内容もよく分かっていない。
王立大学では解読作業が進められているが、魔獣が史料収集の邪魔をしており、あまり進捗していないという。
は行
早馬
王国内の主要な拠点を結ぶ街道上を走る馬のこと。
運賃を支払うことにより早馬を駅伝(リレー)方式で乗り継いで移動することができる。早馬を税として供出し、さらに日々の世話をしているのは周辺の住民であり、その負担が重くのしかかっている。
反乱軍
近年、王国北部で続けさまに起こった飢饉が引き金となり、北部農民を中心に自然発生的に勃興した組織。
イスタニア国王アルフレッド二世に対し、税として取り立てる小麦量の減免などを求めている。
現在までのところ各地のインフラの破壊や王国軍物資の略奪などの小規模な破壊活動に終始し、正面きって王国軍と衝突したことはない。
もっとも衝突したところで完膚なきまで叩きのめされるだろうというのが軍事専門家らの専らの評価である。
ま行
魔獣
王国内で近年増加してきた生命体。人間を含む動植物およびその屍肉を捕食する。
一見するとほかの野生生物と見分けがつかないが、明らかに違うのは必要もなく他の生物を襲撃するというその凶暴性にある。
十数年前に発生したエターナル火山の噴火に伴い、発生数が激増したと言われている。
や行
傭兵
金で雇われた兵士。
魔獣の駆除から要人の護衛、さらには反乱軍との戦闘にまで活躍する。
その実力はピンキリであり、一概に強さに言及することはできないが、騎士と同等の力を持つ者も少なからず存在するという。